sponsored link

味になる傷か ダメージになる傷か



手が~荒れてカサカサ~
経年変化ならぬ経年劣化してきました~ おばはんです。


人の例えだとわかるんだけどねえ・・・

「味」 ってやつ。


しわしわのおばあちゃんとか、「いい歳のとりかたしてますね」て言われたり、
職人さんの傷だらけの手が、「年季入ってカッコイイ」て言われるけど、
顔にでっかい謎の傷ある人とかいると、あら、どうしたのかしら って見ちゃうよねー。


全部まとめて「それも味」 て言えますかね、どうでしょうかね。
痛々しいのはやっぱり傷でしかないと思うんですよ。
経年変化も、変化じゃなく劣化だろう ってのもありますし。


味 って一般的によく言われるのは、木 だと思います。
使いこんで馴染んだり、いい感じに変色したりとか。

人間が味って言ってる傷や変色って、素材にとってはダメージでしかないと思います。
そのダメージを「お手入れ」することによって育てていくというか、受け入れていく。
人で言ったら擦り傷なんかを「手当て」するのと同じ感じです。 違うって?(笑)
まあ人は痕が残ることあんまありませんがね。

ここポイントなのは、表面だけであるということ。
ぐっさりしちゃったやつなんかは、中に水が入ってそこから腐ったり、表面的じゃないほんとのダメージになります。
ぎぎぎーーーってやっちゃったでっかい傷なんてのは、修理したり交換したりする必要がありますよね。


鉄とか真鍮とか、金属類も 見た目は古びたものが味とか言われますが、
やつらはダメージ的に危なかったりしますよね。
金属疲労でぽっきり みたいな。
建材を、いいかんじに錆びてきた て喜ぶ人はいないと思います。
強度などが関係ない見た目だけのものならいいのかもしれませんが。


樹脂なんかはもう、見た目からして劣化でしかないって状態になりますね。
樹脂の黄ばみを 味っていう人 あんまいない・・・ つーか知らん。
樹脂って一言で言ってもいろんな種類ありますけど、木みたいな自然素材じゃないので、
油、埃、熱、水 どれと触れても「いい感じ」にはなりませんね。
いやーあの黄ばみがいいんだよ~ ていう世界もどこかにありますかね?


木の味の話に戻りますが、
ようは、深部にダメージのない、表面的な傷や汚れなんかだったら味になるかもね ってこと。
まあこれも感覚的なものだから、人によってはただの汚れに見えて、「汚えなあ」 てなるかもしれませんが。


全体的に同じトーンであればいいんだと思います。

一か所だけ、頬に十字の傷のある男・・・ みたいのだとただの傷物です。
見る人も、 「あ、傷だ」 て見ちゃうし。
「それがいいんだよ~ わかってないな~」 とか言うのは知りません。
結局、味がわかるだの違いがわかるだのもあんま突っ込むと玄人ぶりたい人のひとりよがりの趣味みたいになっちゃうからです。


「経年変化を楽しむ」 も難しいです。

我が家のウッドデッキ、もう経年したかのようにあっさり色が抜け落ちてしまいました。
変化が数年かけて段階的にゆっくりかと思いきや、よく日の当たるとこなんかはもう最初の赤みがまったくない。
日のあまり当たってない塀と床を比べたら、床が劣化したみたいに見えるという(笑)


やはり全体が同じ感じに変化したほうが綺麗なんじゃないかなーと思います。


我が家は一階の床が無垢材なので、今後どんな感じになるのか楽しみです。
DSC02081
でも、ナラ(堅い)から、傷とかあんまわかんないし(実際は細かい傷つきまくり)
なんか塗っても馴染めばあんま変化ないから、変化のあんまない素材なのかなー いや簡単に変化しちゃまずいか。 知らんけど。

まあ十年くらいたって比較したらわかるのかもね。


あ、私はお手入れとか自信ない派なので、
熱心にやったりできません。(´∀`)
腐ったのを「味だよ」とか言わないように気を付けます。